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華奢なる鰻屋です

創業は寛政年間(1790年)徳川家斉の頃と聞いております。
千住大橋(現南千住)の近くで蒲焼と鯉こくの一膳めし屋として、
多くの旦那衆に愛されました。
江戸から明治にかけては「名物 鯰のすっぽん煮」を
市中で大流行させたのが先祖の自慢の一つだそうです。
屋号は「鮒儀」。「重箱」の由来は店の近くに重箱稲荷が祀られ、
いつの頃からか贔屓筋は「重箱」と呼び、
「鮒儀」改め「重箱」に変えたのが大正時代。
その後、戦争により熱海と軽井沢へ疎開し、
昭和30年に赤坂に戻ってまいりました。
江戸の文化のひとつである鰻屋として、
日常とは違う空間で少しばかりの贅沢をお楽しみください。

八代目 店主

創業は寛政年間(1790年)徳川家斉の頃と聞いております。
千住大橋(現南千住)の近くで蒲焼と鯉こくの一膳めし屋として、多くの旦那衆に愛されました。
江戸から明治にかけては「名物 鯰のすっぽん煮」を市中で大流行させたのが先祖の自慢の一つだそうです。
屋号は「鮒儀」。「重箱」の由来は店の近くに重箱稲荷が祀られ、いつの頃からか贔屓筋は「重箱」と呼び、
「鮒儀」改め「重箱」に変えたのが大正時代。
その後、戦争により熱海と軽井沢へ疎開し、昭和30年に赤坂に戻ってまいりました。
江戸の文化のひとつである鰻屋として、日常とは違う空間で少しばかりの贅沢をお楽しみください。

八代目 店主

【 重箱の由来 】

久保田万太郎 「火事息子」 冒頭より抜粋

おれのところの先祖ってものは、相州厚木の在の造り酒屋の二男坊で、
名まえを儀平といったというんだが、それが、いつのまにか、儀兵衛
になった。儀兵衛のほうが、一応もっともらしく聞こえるからだ
ろうナ。それは、まァ、どッちでもいいとして、とにかく、この
人が、手のつけられない道楽もので、みごと家を勘当され、しょうこ
となしに、あてもなく江戸に来たものだ。からだが大きく、それ
だけにまた力のあったことから、軽子になった。いまでいえば、小運送だ。
よくは分からないが、おそらく、二十四か五のときだろうナ。
いまをさる百何十年まえ、文化とか、文政とかいった時分のことだ
が、軽子じゃァ、いくら身を粉にしたところで、稼ぎは知れてる。
さきの見込みだってない。そこで、千住にあった鮒屋新兵衛という
川魚問屋に住みこんだ。安全な主人もちになったッてわけだ。ちゃんと、
無事何年かつとめ上げて、やがて暖簾をわけてもらい、大橋の近くに、
メソッコうなぎを焼いてうる屋台店をだした。のが、鮒儀こと鮒屋義兵衛
というもののこの世に生れでたそもそもで、
その後、また、何年か相立ち申したとき、浅草の山谷に、
野放しどうようになってた地面をみつけ、それを安く買って、
いまでいう食堂だ、入れごみの、気の張らない、手がる一式の、
鯉こくとうなぎめしの店をはじめたとおぼしきおぼしめせ、だ。
これが、当たった。
ところが、ここにおかしいのは、その地面のうちに、
小さな稲荷のお宮があった。伊勢谷、稲荷に、犬の糞といわれた位の
ものだから、そこにそんなお宮があったって、べつになにも不思議じゃァ
なかったんだが、その稲荷に、どいういわれがあったのか、
“重箱稲荷”という、よにもめずらしい名まえが附いていた。
それによって、その界隈では、その一トくるわを、一トくちに
“重箱地面”といっていたが、それが、やがて、その店にまで及んで、
いつとはなしに、その食堂、何と、だれも“鮒儀”というものはなくなり、
手ッとり早く、“重箱”“重箱”そういったんだけでとおるように
なったじゃァないか。いえば、それだけ、界隈での
評判の店になったわけで、じッさい、また、びッくりするほど
繁昌したらしいんだ。がしかし、その後、永い年月のあいだに、
それがだんだん、店のほんとの名まえのように
なってしまったということは、だ。嘘からでたまことッてもない。
ときには、そんなヒョウキンなこともあるものなんだナ、
世の中には

【 重箱の味 】

うなぎ
素材

「素材ありき」
素材が味を決めると確信しています。
重箱に代々伝わる唯一の家訓かもしれません。
静岡県大井川の伏流水で二年かけて育てられた、
健康で安全なうなぎは、一般に持たないと言われている
卵巣が発達しています。
これは、より自然に近い環境で育てられているという
何よりもの証しではないでしょうか。
元気な鰻だから、甘みとうまみ、栄養が豊かです。

重箱の庭には井戸があります。
六代目が、昭和三十年赤坂の地に移る際、
きれいな井戸の湧く場所でなければ、
鰻屋として生業が立たないと譲らなかった条件です。
江戸の大地に降り注いだ天の恵みは、
井戸に汲み上がり、
うなぎを休ませる生簀に放たれます。

たれ

素材ありきの理念から「秘伝」のたれはありません。
鰻の旨味を引き出し、鰻そのものを味わうことに、
たれの本意があります。
天から頂いた水、力強いうなぎ、単純明快なたれが、
三位一体となり愚直に素材を引き出すのみです。

【 重箱の味 】

こいこくしょう
薄く仕立てた味噌の汁で鯉を煮込んだことを
「鯉濃漿(こいこくしょう)」と申します。
初代から伝わる味は、滋味に富み、野卑に陥りがちな
鯉こくを料理屋の椀物として昇華させました。

胃の腑に染み渡る重箱の鯉こくです。

【 庭 】

季節を繰り返すことで馴染んだ草木は、
眺めるだけで心を無くすことが出来ます。
風が吹き、雨が降るだけで
一幅の絵となるよう手を入れております。

【 設え 】

【 お座敷 】

赤坂の地に移った際、京都の宮大工が
設え直した座敷は、直線美を演出した日本建築の粋です。
それぞれは異なり、小さいお部屋はお二人様から、
大きいお部屋は二十名様ほどまでご用意しております。
座卓、掘り座卓の間、洋卓の座敷、
全てのお部屋は庭に接しており、風趣のうつろいが、
日々のけんそうを忘れさせてくれます。

小さいお部屋はお二人様から、大きいお部屋は二十名様ほどまでご用意しております。
座卓、掘り座卓の間、洋卓の座敷、全てのお部屋は庭に接しており、風趣のうつろいが、日々のけんそうを忘れさせてくれます。

ご案内
料金

お中食 11時半〜14時半 16,000円
お夕食 17時半〜21時半 22,000円

※別途サービス料(個室料含む)20%、消費税頂戴致します。
※クレジットカード Visa Master 承ります。
※土曜・日曜・祝日はお休みを頂いております。
※アレルギー、苦手な食材などございましたらお申しつけください。
お電話にてご予約を承ります。 03−3583−1319
お願い

※座敷のため素足のご入店はご遠慮ください。
※お取り消しについて
ご予約のお取り消しの場合はお料理代全額頂戴致します。
ご理解お願い申し上げます。

> 採用情報はこちら

住所 〒107-0052
東京都港区赤坂2丁目17番61号
電話番号 03-3583-1319 Eメールアドレス unagi@jubako.jp
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